チェリーベルのリン酸鉄リチウムイオン電池の4台直列繋ぎについて

こんにちは! またまたチェリーベルラボ バッテリー系のお時間です 笑

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの直列接続についての、実験結果です。

なかなか珍しい4台直列OKのバッテリーですね。 本当にちゃんと使えるのか という事も気になっており、チェリーベル観光農園にて、実際にオフグリッド環境で使っていました。

普通に使用する場合は、全然問題なさそうです。 もちろん、最初に全バッテリーを満充電にして、電圧を合わせてるのが大前提ですけど、、。

ただ、結局、各バッテリーのにそれぞれBMSが付いているので、それぞれのバッテリー毎ではバランスを取ってくれてますが、全部のセルでのバランスを取るまではしてくれません。

結果、バッテリー残量がなくなりつつあり、電圧が下がってきた時、事件が起こります。笑

47.2Vあった電圧が、46.8Vまで下がったあと、急激に26.4Vまで下がりました。

なぜかと言うと、どれかのバッテリーが一定電圧以上下がったため、つまり、過放電ということで放電が自動でシャットダウンされます。すると、3台か2台しか認識しなくなるので、こういった現象に、、(この時の各バッテリー見てなくて内訳が分からないのですが)

その後、約34Vに戻った時の各バッテリーの中身は、下の通りです。

最後の4台目の1セルが、最低電圧2.2Vを下回り、再接続電圧の2.5Vを超えていないので
「Over Discharge Protection」ということで保護のため放電ストップされています。

ここで、問題なのは、ほかのバッテリーによくない負荷を与えちゃうのと、実際の運用として、MPPTコントローラーやハイブリッドインバーターに、「放電カットオフ電圧」を設定すると思いますが、低めに設定していると、今回のように一気に下回った場合、インバーターがシャットダウンして、太陽が出ても発電されないという状態になってしまいます。

12.8Vバッテリーを直列繋ぎした場合などは、MPPTでの 「放電カットオフ電圧」 は高めに設定しておきましょう。

実際に 「放電カットオフ電圧」 を高く設定したとしても、他のバッテリーも1%とかまで使っているので、極端に使用容量が減るということはないと思います。実際は・・49Vか50Vぐらいいいかと思います。

GROWATTのインバーターもこの 「放電カットオフ電圧」 は、デフォルトではSOC20%に設定されています。

安全な運用がいいですね♪

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