【よくある質問】すでにソーラーパネルを持っていますが、どのインバーターが使用できますか?

こんにっちは!!
チェリーベル 児玉です。

ハイブリッドインバータを販売しているのですが、よく表題の質問をいただきます。

電流値は大丈夫でしょうか?
電圧値は大丈夫でしょうか?と。

まず、パネルの仕様を確認します。

見るのは、公称開放電圧 Voc(V) と、公称短絡電流 Isc(A)を見ます。

特に、Vocを見ます。と言いますのは、ハイブリッドインバーターには、PV入力できる最大電圧というものがあります。これは各モデルに寄っても違います。

Vocとは
Vocとは、最大開放電圧なので、実際の運用では、この電圧の数値は出ません。
パネルが壊れた時などに出る最大の電圧になります。

例えば、当店が扱っている Growatt と SRNEを見てみると。

大事なのは、この「PV電圧範囲」の電圧を絶対に超えてはいけません。

もし超えると壊れる可能性があります。電流値は気にしなくて大丈夫です。
電流値は上限を超えても、それ以上発電されないだけなので、もったいなくはありますが、壊れることはありません。パネルの過積載と言って、わざと大きくする方法もあります。
過積載:(昼近くはピークに達しますが、朝と夕方の発電量を増やせます)

すでに屋根にパネルが設置してあって、組みなおしができない場合は、対応するインバーターを購入するしかありません。

もし組み換えができる場合は、欲しいインバーターのPV電圧範囲に収まるように設計します。

ちょっと例を使って考えてみましょ^^

415W、Voc46.7V、Isc 11.12A のソーラーパネルを12枚持っていて、SRNE ASF、Growatt SPF6000T DVM-MPVを検討する場合

まずインバーターのPV入力値を見てみます。

SRNE ASF48100U200-H 出力10kW

  • PV最大電流値:22A+22A (2系統・それぞれ)
  • PV電圧範囲:125V~425V
  • PV最大電力:5500W+5500W (2系統・それぞれ)
  • PV入力系統:2

Growatt SPF6000T DVM-MPV 出力6kW

  • PV最大電流値:80A
  • PV電圧範囲:60V~245V
  • PV最大電力:5000W
  • PV入力系統:1

見るポイント

・PV電圧範囲か。(オーバーしたら✖)
・PV電流値以下か。(オーバーしても可)
・PV最大電力以下か。(オーバーしても可)
・電流値は低い方が良い(ケーブルの太さを考慮すると安全)

ソーラーパネルの組み合わせパターンをそれぞれ見ていくと・・・

1直列ー12並列

電圧:46.7Voc(1x46.7V)、電流:133.44A(12x11.12A)

これだと、Growatt、SRNE双方の PV電圧範囲に届いていないので使用できませんし、電流値も高すぎです。
ASF:× GROWATT:×

・2直列ー6並列

電圧:93.4Voc(2x46.7V)、電流:66.72A(6x11.12A)

93.4Vocでは、GrowattのSPF6000T DVM-MPVモデルしか使用できません。
電流値も80A以下なので収まっていますね。(本当は低い方が良いが許容範囲)
PV最大電力値も見てみると・・415Wx12枚なので計算値だと4980W。
でも実際の瞬間発電力は、70%ぐらいなので(x0.7=)3486W。
Growatt製品の最大電力値は5000Wなので十分ですね。
ASF:× GROWATT:〇

・3直列ー4並列

電圧:140.1Voc(3x46.7V)、電流:44.48A(4x11.12A)

140Vocあると、両方いけますね。
まず、Growatt を見ます。
電流値:80W以内。十分ですね。

次に、ASFを見ます。
この3直列ー4並列を1系統に入れてしまうと、22A制限に引っ掛かり、
140Vocx22A=3080W の発電で抑えられてしまいます。
なので、3並列ー2直列を 2系統作り、それぞれのPV入力に入力すると、ちょうど22Aになるので、
大丈夫ですね。
ASF:◎ GROWATT:◎

・4直列ー3並列

電圧:186.8Voc(4x46.7V)、電流:33.36A(3x11.12A)

186Vocなので、両方いけますね。
まず、Growatt を見ます。
電流値:80W以内。十分ですね。

次に、ASFを見ます。
この3直列ー4並列を1系統に入れてしまうと、22A制限に引っ掛かり、
186.8Vocx22A=4109W の発電で抑えられてしまいます。
この場合、2系統作りたくても、3直列なので、分けられないですね。
ASF:△ GROWATT:◎

・6直列ー2並列

電圧:280.2Voc(6x46.7V)、電流:22.24A(2x11.12A)

280.2Vocなので、SRNE ASFモデルのみです。

この6直列ー2並列を1系統に入れてしまうと、22A制限ギリギリですが、
280.2Vocx22A=6160W の発電量で5500Wを超えそうですが・・・
実際の発電効率を考えると大体、7割の、4312Wになります。大丈夫そうですね。
その場合の電流値は、4312W÷280V で 15.4A になります。
電流値をできるだけ小さくと考えると、
6直列ー1並列を 2系統作り、それぞれのPV入力に入力すると、電流値は半分の7.7Aになるので、
より安全ですね。
ASF(1系統):〇、ASF(2系統):◎ GROWATT:×

・12直列ー1並列

電圧:560.4Voc(12x46.7V)、電流:11.12A(1x11.12A)

560.4Vocなので、両方ともアウトですね、w
ASF:× GROWATT:×

まとめ

SRNE ASF48100U200-H 出力10kW

  6並列ー1直列を 2系統

Growatt SPF6000T DVM-MPV 出力6kW

  4並列ー3直列

がベストですね。

ありがとうございました!!

紹介したハイブリッドインバーターは下記で購入可能です。

ASF48100U200-Hの購入はこちら
https://shop.cherrybell.jp/products/srne-hybridinverter-asf48100u200-h

Growatt SPF6000T DVM-MPV の購入はこちら
https://shop.cherrybell.jp/products/growatt-spf-6000-12000t-dvm-mpv

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