HYP4850U100-H 3台の三相運転 よくあるご質問|三相3線式200Vの機器は使える?AC入力できない理由は?
こんにちは!!
YouTubeで公開している「SRNEハイブリットインバーター3台で三相4芯やってみました」の動画をご覧いただいたお客様(農業用のシステムをご検討中)から、三相運転についてご質問をいただきました。
同じ疑問をお持ちの方も多いと思いますので、ブログでまとめて回答します!
前提:HYP4850U100-H 3台の三相運転は「三相4線式」です
まず前提のお話から。SRNEの公式ユーザーマニュアルに、3台を三相で並列接続するときの接続図が載っています。

図のとおり、3台がそれぞれ L1・L2・L3の1相ずつを受け持ち、N(中性線)を共有する構成です。これがいわゆる「三相4線式」(スター結線)です。
一方、日本で一般的な低圧の三相(動力)契約は「三相3線式200V」で、中性線がありません。
この「4線式と3線式の違い」が、今回のご質問すべてのカギになります。
Q1.三相3線式200Vの機器を使う場合、トランスなどは必要?
A.三相200Vの機器を動かすだけなら、基本的にトランスなしで大丈夫です。
機器側へは、インバーターの L1・L2・L3 の3本を接続します(Nは使いません)。三相3線式の機器はもともと中性線を使わないので、接続そのものは問題ありません。
電圧について少しだけ補足
本機(U型)の出力電圧(相電圧=L-N)は 100V/105V/110V/120V の4段階から設定できます。三相運転時の「線間電圧(L-L)」は、相電圧の√3倍(約1.73倍)になります。
| 出力電圧の設定(L-N) | 三相の線間電圧(L-L) |
|---|---|
| 100V | 約173V |
| 105V | 約182V |
| 110V | 約190V |
| 120V | 約208V |
つまり「200Vぴったり」は出ません。ただ、一般的な三相200Vのモーター機器などは電圧の許容範囲が広いので、実用上は動作します(動画でも実際に三相運転しています)。設定を110〜120Vにすれば線間190〜208Vとなり、より200Vに近づきます。
※お使いになる機器の許容電圧範囲は必ずご確認ください。
単相200Vの機器も使いたい場合は昇圧トランスがおすすめ
注意が必要なのは「単相200V」を取り出したいときです。
単相100Vの機器も同時に使う構成では、出力設定は100〜105Vが基本になります。このとき2線間から単相200Vを取ろうとしても、位相が120°ずれているため約173〜182V(180V前後)にしかなりません。
(ご家庭の単相三線式は位相が180°ずれているので100V+100V=200Vになりますが、三相は120°ずれのため√3倍にしかならない、という理屈です)
この電圧で足りない単相200V機器をお使いになる場合は、昇圧トランスを入れていただいた方が安定します。
Q2.三相運転のとき、AC入力(商用電源)が使えないのはなぜ?
A.3台での三相運転が「三相4線式」だからです。日本の商用三相は「三相3線式」で中性線(N)がないため、接続できません。
もう少し詳しく言うと、本機のAC入力は単相(L-N)90〜140Vの仕様です。三相4線構成の3台にAC入力しようとすると、L1-N・L2-N・L3-N という中性線基準の3系統(=三相4線式の電源)が必要になります。
日本の三相3線式200Vには中性線がなく、また線間200VはAC入力の電圧範囲(90〜140V)からも外れているため、物理的につなげないのです。
そのため、3台三相の構成は太陽光+バッテリーによるオフグリッド運転となります(商用電源からの充電・バイパス給電は不可)。
太陽光+バッテリーで三相200Vの機器を動かすオフグリッドシステム」のままです。
まとめ
| 使いたいもの・やりたいこと | 可否・ポイント |
|---|---|
| 三相200Vの機器 | ○ そのまま運転OK(線間は設定により約173〜208V) |
| 単相100Vの機器 | ○ 各相のL-N(100〜105V設定)から取れる |
| 単相200Vの機器 | △ 線間からは180V前後。足りなければ昇圧トランスで安定 |
| AC入力(商用電源) | × 三相運転時は不可(日本は三相3線式で中性線がないため)→ オフグリッド運用 |
農業用のポンプやモーターなど「三相の機器をソーラーで動かしたい」というご相談、最近増えています。システム構成のご相談はお気軽にどうぞ!
▶ 商品ページ:SRNE ハイブリッドインバーター HYP4850U100-H(並列接続で単相三線・三相も可能)
また、時々レポートしたいと思います。


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